
※本コラムは、医食同源プロテイン監修医・たんぱく質を合成する肝臓の専門医である栗原毅先生の著書『検査値の読み方(第2版)』(成美堂出版)および関連資料を参考に、わかりやすく再構成したものです。
健康診断の結果を見て、「この数値って何を意味しているの?」「異常じゃないなら放っておいていいのかな…」「再検査って本当に必要?」と不安に感じたことはありませんか。
栗原先生は一貫して、「肝臓は沈黙の臓器で、悪くなっても症状が出にくく、気づいたときには進行していることが多い」と警鐘を鳴らしています。
だからこそ、症状が出る前に数値で体の変化を読み取ることが大切なのです。
このコラムでは、健康診断で特に注目してほしい「A/G比」と「HbA1c」について、それぞれの見方や基準値、異常時に考えられることに加え、数値を安定させるカギとなるたんぱく質の摂り方までを分かりやすく解説します。
健康診断の数値を結果で終わらせるのではなく、体を整えるヒントとして活かして今よりも元気で将来に不安の少ない毎日につなげていきましょう。
🟦 A/G比の見方|肝臓と栄養状態のバランスを見る数値

A/G比は、健康診断の中ではあまり目立たない項目ですが、肝臓の状態や栄養状態、免疫のバランスを一度に確認できる重要な数値です。
自覚症状が出にくい不調のサインを早くつかむためにも、基準値と意味を正しく理解しておくことが大切です。
🔹 A/G比とは?
A/G比とは、血液中のアルブミン(A)とグロブリン(G)の比率を示す数値です。
アルブミンは主に栄養状態、グロブリンは免疫機能を反映し、A/G比は肝臓の働き・免疫力・栄養状態を総合的に評価できる指標とされています。
健康診断では見落とされがちですが、体の内側の変化を早く察知できる重要な数値のひとつです。
基準値は、1.3〜2.0です。あなたの数値はどうですか?
🔹 異常値が示すもの
▼低い場合(1.5未満)
慢性肝炎、肝硬変、肝がんなどの肝機能障害のほか、糖尿病、多発性骨髄腫、膠原病、低栄養状態などが疑われます。
特に1.0前後まで低下すると、肝硬変が進行している可能性があります。
▲高い場合
脱水や無グロブリン血症などが考えられます。
🔹 ここを観察
浮腫・黄疸・全身の倦怠感の有無を確認します。
あわせて、食事量や体重の変動、血小板・白血球数、血清総たんぱく、AST・ALTの数値も総合的に観察することが重要です。
🔹 ケアのポイント
A/G比が低い場合は、低栄養の改善が最優先となります。
肉・魚・卵・大豆製品などの良質なたんぱく質を毎食しっかり摂ることが基本です。
あわせて、水分摂取量と排泄のバランスを整え、脱水や浮腫を防ぐ管理も大切です。
🟦 HbA1cの見方|過去1〜2か月の血糖状態を反映する指標

HbA1cは、健康診断で血糖コントロールの状態を確認するために欠かせない重要な数値です。
直前の食事に左右される血糖値とは異なり、過去1〜2か月の平均的な血糖状態を反映するため、将来の糖尿病リスクを早期に把握する指標として用いられています。
🔹 HbA1cとは
赤血球中のヘモグロビンに結合したブドウ糖の割合を示す数値です。
一時的な血糖値ではなく、日常の血糖コントロールの質を評価する指標として、糖尿病の診断や管理に広く用いられています。
基準値は、4.6〜6.2%(NGSP値)です。あなたの数値は何ですか?
🔹 異常値が示すもの
▲高い場合
糖尿病、腎不全のほか、アルコールの多飲やアスピリンの大量服用でも高値を示すことがあります。
▼低い場合
溶血性貧血、透析、肝硬変、大量出血などが疑われます。
🔹 ここを観察
多飲・多尿・口渇・強い空腹感がないかを確認します。
あわせて、皮膚のかゆみ、全身倦怠感、冷汗、動悸、ふらつきなどの症状にも注意し、使用薬剤や飲酒状況も必ず把握しておくことが大切です。
🔹 ケアのポイント
HbA1cの改善には、適正カロリーを意識した食事管理が基本となります。
特に炭水化物の摂りすぎを避けることが重要です。
さらに、適度な運動と体重管理を日常生活に取り入れることで、血糖コントロールの安定につながります。
🟦 A/G比・HbA1cを安定させるカギは「たんぱく質」
A/G比とHbA1c、どちらの数値にも深く関わっているのがたんぱく質の摂取量です。
アルブミンの材料になるのはたんぱく質であり、不足するとA/G比は低下しやすくなります。
食事の最初にたんぱく質を摂ることで血糖の急上昇が抑えられ、HbA1cの悪化予防にもつながります。
たんぱく質不足は、2つの数値の両方に悪影響を与えやすいため、意識的な摂取が重要です。
たんぱく質不足で起こりやすい変化
- A/G比の低下
- HbA1cの悪化
日常生活で意識したいポイント!
- たんぱく質の摂取目安は毎食20g前後
- 高齢者・食が細い人は特に不足しやすい
- 肉・魚・卵・大豆製品をバランス良く取り入れる
合わせて読みたい
1日のたんぱく質は、どの位摂ればいいのでしょうか
🟦 たんぱく質が不足する人こそ「医食同源プロテイン」を上手に活用
たんぱく質はA/G比とHbA1cの安定に欠かせない栄養素ですが、毎食十分な量を食事だけで摂るのが難しい人も少なくありません。
特に、高齢者や食が細い人、忙しくて食事が不規則になりがちな人は、知らないうちに慢性的なたんぱく質不足に陥りやすくなります。
そんなときに役立つのが、私が監修・開発した「医食同源プロテイン」です。
消化・吸収への配慮がされており、食事量が少ない人でも無理なく、安定してたんぱく質を補えるのが特長です。
医食同源プロテインの活用ポイント
- 食事だけでたんぱく質が足りない日の補助に
- 咀嚼力が低下している人でも摂りやすい
- A/G比・HbA1cの安定を栄養面から支えるサポートとして活用できる
食事を基本にしつつ、不足分をプロテインで補うという考え方が、数値を安定させる現実的な方法といえるでしょう。
🟦 まとめ|健康診断の数値は「知る」だけでなく「整える」ことが大切
A/G比は肝臓の働きや栄養状態のバランスを、HbA1cは血糖コントロールの状態を反映する重要な指標です。
どちらも自覚症状が出にくいからこそ、健康診断での数値を正しく読み取り、早めに生活習慣を見直すことが将来の健康につながります。
その土台となるのがたんぱく質の十分な摂取です。
毎日の食事を基本に、不足しがちな場合は医食同源プロテインを上手に活用しながら、A/G比とHbA1cを安定させる体づくりを今日から始めていきましょう。